もうずーっと昔のことなんですけどね。中学校の卒業式でちょっとやらかしちゃいまして、それがとても痛い思い出になっているんです。
もうね、あまりにも恥ずかしすぎて、同窓会にも出ることができません。いや、どうせ出てもたいしたことはないのでしょうけど、それでも当の本人に話しかけられでもしたら、僕はその場で倒れかねないので、今まで数回催された同窓会は全て欠席しています。
その恥ずかしい思い出とは何かというと、今もあるかも知れませんが、当時は卒業や進級の時期になると、カード状の紙に何かメッセージを書いたりして、みんなで交換するのが流行っていたわけです。僕の周りでもそういったことを、主に女子中心でやっていたわけなんですが、男子の中にもそういう紙をカワイイ女子にもらって何かを書いている輩もいて、そうでない一般的な男子達から羨望の眼差して見られていました。
まあ、僕には全く縁のない物なんだろうなと完全に諦めていたんですが、そんな超非モテな僕のところにもそういう紙が回ってきたんですよ。しかも、その紙を僕に渡してくれたのは、僕も密かに好きだったムラカミさんだったんです。正直アリエナイ展開で、その紙を受け取ったとき僕の頭は真っ白になっていました。それが卒業一週間前で、学校にくる回数も減りつつある時期だったのですが、その紙を貰ってからは僕はいつもよりも真面目に学校に通ってしまい、そのムラカミさんが現れるのを誰もいない教室で一人で待ち続けてしまいました。渡された紙に書くことも、あまりにもテンパり過ぎて何を書いていいかわからず、僕の記憶が正しければ美化200パーセント程度の自画像を描いたのではないかと思います(その絵の出来は素晴らしいものでしたが、今は全く絵が描けません。愛の力ってスゴいですね)。
そして、卒業式の日。やっと再びムラカミさんに会うことができた僕は、本人を目にした瞬間に完全におかしくなってしまったようで、正直に話すと記憶が完全に抜け落ちていて、気がつくと自宅で泣いていました。実は、あの紙をムラカミさんに渡せたかということも全く覚えていないわけで、中学校を卒業してから20年以上経った今でも、その時のことが怖いというか恥ずかしくて仕方が無いのでした。