卒業式の思い出は、今から思えば私の人生を左右するとても大きな出来事でした。もし、もう一度あの日に戻れるのならば、私は違った行動をとりたい・・・そうすれば今の私の生活は違っていたかもしれません。

私の高校時代は、T君への片思いの気持ちであふれていました。来る日も来る日もT君のことばかり考えていました。3年生の夏、T君の部活動が終わる頃、私は告白しました。残念ながらフラれてしまったのですが、その時、「卒業したら・・・」と言われました。T君のその言葉を胸に秘め、私は卒業式を迎えました。

卒業式の式典では、私はずっと泣いていました。これでT君と同じ空間で時を過ごすことが最後になる、それがすごく悲しかったからです。そして卒業式が終わり、教室でのセレモニーも終わりました。後輩達は憧れの先輩からのボタンや記念の品をもらう為に、卒業生の周りに集まっています。もちろん、私はT君の元へ行き、彼のボタンをもらうつもりでした。

しかし、ここで私の人生が狂ってしまったのです。私の元に、ある男子がやってきました。そこで私は彼から告白をうけ、写真を一緒に撮ってほしいと言われたのです。その男子とは気軽にお喋りをする仲だったので、2人並んで写真を撮りました。その光景を何と、T君の目撃されてしまったのです。私は慌ててT君の元へ行こうとしましたが、次は別の男子から第2ボタンを手渡されました。「違う!私が欲しいのはT君のボタン!」と思っていたのですが、なかなかT君のところへはいけません。ようやく周囲から解放され、それからは必至でT君を探しました。

しかし、時はすでに遅く、T君は学校を後にしていたようです。後日、友人から聞いた話によると、実はT君は卒業後に私と付き合うことを考えていたみたいです。T君の周囲に私を想ってくれている男子がいた為に、それを考慮してのことだったのです。しかし、その事を打ち明けようとしていた卒業式には話もできなかった・・・。私の恋はそれで終わってしまったのです。もし、あの時、T君の元へ行き彼の想いを聞いていたなら2人はそこから始まっていたことでしょう。そして、もしかすると今、私の横にいる人はT君だったのかもしれないと思うと、何だか複雑な想いがします。私の卒業式の想いでは後悔の二文字です。