「卒業式」から卒業してもう何年になるでしょう。保育園・小学校・中学校・高学校・大学。とすると最終卒業を果たしてから早5年になる。それぞれに思い出があるので順に振り返ってみようと思う。といいつつ、保育園・小学校は記憶がはるかかなたなので割愛。
まずは中学の時の卒業式。思春期真っ只中で、超のつく恥ずかしがり屋な私は、好きな男子に一緒に写真をとってもらうことができずに必死に隠し撮りをしていた。もはやストーカー並みの執念で撮った渾身の一枚は、現像してみると意中の彼のお顔は1円玉以下、まるで豆粒であった。当時は今のような性能の良いデジカメなどなく使い捨てカメラだったので、ズームもできず画像もだいぶ粗め。ガックリしながらも、勇気のない自分を歯がゆく思った苦い思い出。
時は流れて高校時代。高校の卒業当時は好きな人もいず、大学浪人決定だったため先行き不安、お先真っ暗な心持で卒業式に臨んだ。しかし、強烈に私の心に残っている記憶。それは担任の教師が言った言葉だった。この教師は2年・3年と担任だったのだが、とにかく人生に冷めている男で、「俺は生まれ変わったら植物になって静かに暮らしたい」などと言う変わった人だった。そんな教師が、式の後最後のホームルームの時に言った言葉。
「人生は辛い事より楽しい事の方が多い。今まで殻にこもってたやつは卒業したら生まれ変わったように生きてみろ」私は相当ビックリした。来世で植物になりたいと言っているような教師から「人生は楽しい」なんて言葉がでてくるとは夢にも思わなかったから。でも、だからこそそれが心に響いて今でも忘れられない思い出となっている。
そして最後に大学時代。この年になれば案外成長しているかと思いきや、超恥ずかしがり屋な性格は改善されておらず、相も変わらず気になる男子を目でおっていた。といっても、相手は元彼なので中学の時とは少し違うが。結局またもや一緒に写真を撮る事ができずじまい。彼の背中を目で追いながら心の中で涙ながらに「さようなら」。
こうして振り返ってみると、私の場合卒業式は友情よりも恋愛と絡んでる場合の方が多い。見た感じ友達と楽しく過ごしているのだが、心の中は好きな人でいっぱい、という感じである。なんとも情けなく進歩のない人生だが、これも自分。今後卒業という節目が訪れることはほぼないので、自分なりの勇気やけじめをもった生活をしていこうと思う。