「卒業」

この言葉に抱くイメージって、人それぞれ「希望」や「旅立ち」いろいろあると思うのですが、僕が卒業と聞いて思い浮かべるのは、「寂しい」という言葉です。通いなれた通学路。そこを通いながら、どうでもいいような話で盛り上がった友達との会話。学校帰りに立ち寄った喫茶店。それが当たり前だった生活との別れ。そんなじんわりとした寂しさが、何時も浮かんできます。

そして、そんな僕の卒業の思い出ですが、一番に思い出すのは中学生の卒業式。ずっと好きだった女の子が居たのですが、思いっきりヘタレなこの性格。声もかけれず告白もできず、そんな学校生活だったわけですが、でも卒業式の日、その好きな女の子が別の高校に行くというのもあり、これっきり会えなくなるという寂しさもあり、この想いを伝えようと一大決心。そうなってくると、もう寂しさなんてどこかに吹き飛んでしまいました。式の間中その娘の事ばかり考えて、、

で、式が終わりいざ告白、、なんですが、やっぱりヘタレなこの性格。いや、ホームルームが終わってからにしよう、、そしてホームルームが終わり、、彼女は今、友達と喋ってるからそれが終わってからにしよう、、なんてずるずるずるずる言い訳し、結局何も言えずに終わってしまいました。

せめて、せめてこの第二ボタンを貰ってもらいたいとその娘の回りをぐるぐるぐるぐる。。今にして思えば、完璧不審者。貰ってもらえるはずも無く完全敗北。n卒業の寂しさと自分の情けなさに、半泣きになりながら通学路を帰っていった、そんな思い出があります。

でも、この話には続きがあって、それから10年ほど経って同窓会が開催されたのですが、その席でその片思いだった娘に、「私、あの時アナタの事好きだったんだよ」そう言われたんです。片思いだと思ってたのが、実は両想いだったという驚きもあるのですが、あの時、勇気を出して告白していたら、、そう思うと、悔しいやら、、

でもね、それもまた青春の思い出なんだなぁと、半分開きなおりのように、自分を無理やり納得させました。だって、その同窓会の時にすでにその娘は結婚していて、本当に幸せそうだったので。

ちょっと悔しかったけど、その幸せそうな笑顔はあの頃と変わらず本当に素敵でした。