私個人の卒業式の思い出は遥か昔で、思い出せないぐらいです。今回お話するのは、私の娘の卒業式のときのことです。

まずは小学生の卒業式。私は気管支が弱く、空気の悪い場所や密室の様な場所では、喘息の様に咳でむせてしまいます。娘も同様なので、入学式や卒業式は、これまた心配100%なんです。娘は校歌斉唱の時の指揮者に選ばれ、母親の私も見るのを楽しみにしていました。練習もたくさんしていたみたいなので、本人も張り切っていたと思います。当日、案の定私が咳き込みゲホゲホやっていた所、前の方からもゲホゲホと誰かが咳をしていました。私は我慢しきれず、迷惑なので外に出て休んでいたんです。そこに戸を開け逃げ込んできたのが娘でした。親子揃ってむせ込んで廊下で2人蛍の光を聞いたのでした。

そんな思い出話の数年後、次に中学の卒業式の時期が。やはり危険な香りをしつつ当日を迎える事に。始まってすぐ、校長先生の話の最中、案の定来ました、ゲホゲホ攻撃。やっぱり今年もダメなのねと思いながら外の廊下に出る。なぜなのか、精神的な物なのか、実は入学式も同じでした。息子の時も同じ様にゲホゲホです。なので、まともに最後まで退席せずに子供達の晴れ姿を見た事がありません。そんな事を考えながら、まったくしょうがない親だわね、と一言ポツリ。まったくね、と横から相槌。まさかの娘も脱出してきた。ここまで来ると2人で大笑い。

さて、3度目の正直、高校の卒業式。これは大丈夫だったんです。なぜならゆるい雰囲気と龍角散のど飴を大量に持って行ったから。おまけに、一番後ろの出入り口の所に席をゲット。高校生ともなると、独特の厳粛な卒業式にはならないんですね。緊張感も無く初めて最後まで見る事が出来、親として満足して帰ってまいりました。今でも、卒業式シーズンになると娘と話します。あの時はしんどかったね。いつも渡り廊下で水を飲みながら2人で過ごした思い出が蘇ります。こんな思い出がある親子は珍しいですから、感動的な話じゃないですが、娘との大切な思い出だし、いつまでも言い伝えられて行くんでしょうね。