息子の卒業式の日のことです。卒業証書を頂き、各自が3年間の高校生活の思い出を語るシーンがありました。それぞれが勉強や部活等についての思い出を語り始め、拍手や笑いに包まれ、いよいよ息子の番となりました。
息子は、テニス部の主将としてインターハイへ出場したことや多くの友人に恵まれ楽しく充実した高校生活が送れたことを淡々と話していました。が、突然下を向き、言葉に詰まり嗚咽し始めました。そして卒業の日を迎えるにあたり、自分を支援してくれた二人の人にこの場を借りてお礼を言いたいと言葉を始めました。
まず、「どんな時でも決して希望を捨ててはいけない、可能性を信じ、自分を信じ、諦めることなく努力することによって道は切り開かれるから」と、励まし続けてくれた担任の先生へのお礼の言葉。息子が志望していた大学は、彼の能力ではとても到達しえないハイレベルの大学で、到底合格は無理で、それどころか受験することすらも無謀と思われるほどの難関校でした。
しかし、担任の先生は、どんなに点数が伸び悩んでも必ずや夢が実現するからと、最後の最後まで諦めずに向かって行くように励まし続けてくださり、そのおかげで息子は絶対に無理であろうという難関大学に合格することができました。その先生と出会わなければ、息子は、合格も出来ませんでしたし、くじけていたことでしょう。
次に息子がのべたことは、「陰になり、日向になり、どんな時でも100%自分を理解し、支え続けててくれた母の存在があって今の自分がある。スランプに陥って弱気になったときも明けない夜はない、結果ではなく、どこまで自分を信じて頑張れるのか、努力するその経過に意味があるのだから、何も恐れずに思うがままに向かっていきなさい」と言い続け、雨の日も嵐の日も車で送迎してくれ、3年間1日も欠かさずに弁当を作ってくれ、その母のおかげで今日がある。」と涙を流しながら話し、深々と有難うと言いながら頭を下げてくれたのでした。
担任の先生も教室の友人や保護者の皆さまも涙と拍手をお下さり、私にとっては何にも代えがたいありがたいことで、感動した卒業式となりました。卒業式というものは子供たちにとっての門出の時であると同時に、それまで子供と一緒にかけ続けてきた親にとっても、一つの区切りとしての門出の時であるとの感動と感謝の気持ちを感じた、嬉しい想い出となっています。