卒業式といえば、高校生のときの先輩の卒業式のことを強く覚えています。

ずっと憧れていて好きだった先輩がついに卒業。もう卒業式が始まる前から泣けちゃって泣けちゃって、自分が卒業するときよりも悲しいんじゃないか?と思うほどでした。

先輩は遠くの大学への進学が決まっていて、下宿することも決まっていたので、もうほぼ会えないじゃん!と絶望的な気持ちに。先輩には下宿先の住所や電話番号などを教えてもらっていましたが、電話や手紙は出来ても、高校生には到底遊びにいけるような場所じゃなかったので、先輩が帰省しない限り会うこともできなくなってしまうことがすごく寂しかったんです。

別に付き合っていたわけじゃないし、告白したことも無かったのだけど、先輩はわたしが好きなことを知っていたようでとても優しくしてくれました。でも「好きです」と告げていなかったので、卒業式の一大イベント「第二ボタン」を欲しいと言っていいのか決心がなかなかつかずにうろうろしていました。もし欲しいと告げて「ダメだ」といわれたら立ち直れない・・・と」弱気になっていたんです。

卒業式が終わって、クラスでのお別れも終わった後は、昇降口前で自由に過ごせる時間がありました。そのときに先輩を探して、まだ胸に第二ボタンがあるのを見て、やっぱりきちんと言っておこう!ダメでもともと!!と先輩に勇気を出して「ずっと好きでした。第二ボタンください!」と話したんです。そしたら先輩が「おまえのためにとっておいたんだ」と渡してくれました。もう先輩の気持ちや優しさが嬉しくて嬉しくて泣けてしまいました。

「これからはこんなふうに会うことはできないけど、いままでずっと楽しかった」とも言ってくれたんです。そんなふうに思ってくれていたことも嬉しくて、でももうそんなふうに過ごせないんだということも実感して、その年の卒業式は泣いてばかりでした。今でも思い出すと甘酸っぱい気持ちになります。先輩とはそれ以降なかなか会えずに終わってしまったけれど、今では素敵な卒様式の思い出になっています。