私が大学を卒業したのはもう30年ほど前なんです。その時の様子は昨日のように覚えていますよ。
私は学生時代、空手部でした。その為、学生時代は練習に明け暮れていましたね。その代わりクラブの仲間とはものすごく親密な間柄になりました。いろんなところから集まってきた奴ばかりでした。兵庫県の山奥や長崎県や広島、京都、大阪と全国から集まってきていました。
毎日4年間、1日4時間ぐらいは生活を一緒にしていましたからすごく仲良くなるんです。でも、空手というスポーツの中ではライバルではあるのですけどね。ライバルでありながら仲がよくて、励ましあいながらクラブをやっていました。卒業式の当日もクラブの同級生の連中と、いったん部室に集まってから参列しましたよ。今でも覚えていますが、部室で話をしているとこみ上げてくるものがありました。みんないろんな遠いところから集まってきていましたから、もう滅多にみんなが揃うなんてことはないと思っていましたから、余計にさびしさがこみ上げて、なんか涙が出そうになったのを覚えています。
私達のクラブはかなり強かったので練習が厳しかったです。それだけに励ましあわないとくじけそうになるので、みんな励ましあって過ごした4年間でしたからね。仲間意識が非常に強まっていたので、寂しさの度合いが強かったですよ。
卒業式に参列してもクラスの連中との別れに関しては何も感じませんでした。時々、話をする程度の連中ばかりでしたから。
卒業式が終わるとクラブの現役の連中がそれぞれを胴上げしてくれるのですが、そのときには寂しさが最高潮になってしまって、私の同期の者が一斉に泣き出したんです。みんな肩を組んで泣きましたよ。こういうのって、クラブ活動をやっていないと起こらない現象ではないかなって思いますね。このときの寂しさは、今でもはっきりと覚えていますよ。あれから30年、すっかり親父になってしまいましたが、いい思い出になっていますよ。