私の忘れられない卒業式の想い出といえば、中学校での卒業式となります。今から十何年前の話ですが、一年に何回かは鮮明に思い出します。覚えているのはその日のこと全部です。

その当時、ドラマで「白線流し」をやっていました。知っている人も多いかと思いますが、あの長瀬智也と酒井美紀の青春高校生ドラマです。スピッツの『空も飛べるはず』が主題歌で、卒業シーズンの歌といえば、私の中ではこの曲ですね。

そのドラマの影響で、最終回でやっていた「白線流し」を卒業記念にみんなでやろうということになりました。「白線流し」とは、学生帽の紐とセーラー服のスカーフを一直線に結んで、それを川に流す行事です。ドラマでは岐阜県高山市が舞台だったから、高山の方は卒業式恒例の行事だと思います。私は高山じゃないですが、完全にドラマのマネでしたね。幸い大きな川が近くにあって、みんなワイワイやりながら長く結んだ白線をうまく川に流せました。

ドラマでは流した白線はどうなったかやらなかったけど、私たちの場合は、流した白線はゴミになるからということで、回収班をちゃんと待機させといて、しっかりと回収しました。ただ流して回収班にたどり着く前、途中で一回引っかかってしまって、「途中で引っかかった。何とかして!」ということになり、クラスの一人が川の中に入らざるを得なくなりました。卒業式のシーズンというと、まだ少し肌寒く、川の水も冷たそう。クラスの一人が勇敢にも靴を脱いで、素足になって冷たそうな川に入っていきましたね。そして引っかかった白線をといて岸に向かうその時でした。ツルっとやってしまったのです。その瞬間、クラスのみんなは大爆笑。川に滑った張本人は、茫然自失。コントのような情景でした。落ちとしては、その川に滑って水浸しになったのは何を隠そう「私」です。ということで、忘れられない卒業式の失敗というか、忘れられないいい想い出ですね。